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2019年 07月 18日 ( 1 )

作業トラブルと「カイゼン」一律10%コストカット、東電交渉

 7月18日、脱原発福島ネットワークなど福島県内の10市民団体による、東電交渉(再開第48回)が、いわき市平の平送電所で開かれました。
 今回も、 前回に引き続き、「福島第一原発事故の収束、労働環境の改善、同第二原発の廃炉、日本原電への資金援助中止、事故被害者への賠償を求める要請書」(3月18日提出)と福島第一原発事故収束作業等に係る労働者の過労死の事実関係などについて、再質問に対する東電側の回答と質疑が行われました。
 3月要請書の5項目のうち、「日本原電への資金援助中止、事故被害者への賠償」について、さらに労働アンケート調査やトリチウム等汚染水など他の回答と質疑は、次回に持ち越しました。

 要請項目と再質問への回答、質疑のやり取りの概要は、以下の通りです。

⑴福島第一原発事故の収束、労働環境の改善、同第二原発の廃炉、日本原電への資金援助中止、事故被害者への賠償を求める要請書への回答と質疑

1、福島第一原発における中長期ロードマップ、核燃料取り出し、防潮堤建設等を確実に進めること。

●核燃料取り出し

ー市民:1号機と2号機の工期の差は何か?
ー東電:1号機には392体、2号機には625体の燃料集合体がある。燃料数は2号機が多いが、1号機は破損が大きいため工期に差がある。
ー市民:3号機の取り出し機械の不具合による工期の延長問題もある?
ー東電:3号機の燃料交換機、現場の放射線量が高い。リモートコントロールできるものを、国内機種では対応できず、海外に発注した。従来と違う発注パターンでこのようなことになった。
ー市民:3号機では1年間に不具合が27箇所にのぼる。規制庁は、東電の品質管理に問題があると言っている。「カイゼン」と称して、一律10%のコストカットを東電としてやっているのか?
ー東電:「カイゼン」はトヨタ方式を学んでやっている。効率化して無駄を省く。
ー市民:「カイゼン」、手法について、規制庁が、東電の廃炉収束作業に馴染むのかと指摘しているのではないか?
ー東電:品質を上げながら効率化を目指す。
ー市民:排気筒解体作業での大型クレーンの不具合問題について、3mの差異があったが「カイゼン」との関係はないのか?
ー東電:的確にできたかという問題。ヒューマンエラーであり、図面上のチェックの問題で、「カイゼン」とは直接関係ない。
ー市民:2019年4月15日の特定原子力施設監視・評価検討会での規制庁福島第一原子力事務所小林所長の「一律10%のコストカット、馴染むのか」との発言について、どう考えているのか。照会して、現場の実態を示してほしい。
ー東電:次回、回答する
ー市民:1号機の最上階のがれき撤去作業について、夜間実施しているのか?敷地境界のモニタリングが真夜中にピークになっている。
ー東電:やってないと思うが、次回、回答する。
ー市民:核燃料、ドライキャスクについて、ロードマップに載せてほしい。
ー東電:どのように進めるか調整中で、工程の検討段階だ。2020年度に将来の処理保管方法を決定する。

●防潮堤建設
ー市民:8.5m盤に1m嵩上げし、1.5mのL字型の防潮壁を整備して、11m高にする、1〜4号機海側の防潮堤建設の事業費はいくらか?
ー東電:契約に関わることなので公表できない。
ー市民:東電には国税が投入されている、税を負担している国民に情報開示するのは当然ではないか。持ち帰り検討して公表を。
ー東電:次回、回答する。

2、トリチウム等のタンク貯蔵汚染水の海洋放出はやめ、陸上保管による恒久的対策を確立すること。
ー市民:小委員会の議論の進捗状況をどう把握しているのか、説明を。
ー東電:次回、回答する。

3、危険手当の完全支給、賃金、救急医療、被ばく管理など作業員の労働環境と処遇の改善を行うこと。
ー市民:福島労働局は、廃炉作業と除染作業の事業者の労働基準関係法令違反の違反率が増えて(廃炉作業315件で前年比14.7ポイント増・除染作業299件で17.2ポイント増)、監督指導した案件が増えていると公表したが、こうした現状では、東電として一歩踏み込んだ対応が必要ではないか。具体的な改善策は?
ー東電:労基署と連携して、適切な就労形態の確保に向け、具体的な違反事例を示して、元請企業や協力企業を対象とする法令遵守講習会を開催して、適正化を進めている。
ー市民:従来と何が変わったのか。前回回答との違い、今回の講習会の具体的事例を示し次回、回答していただきたい。
ー東電:次回、回答する。
ー市民:危険手当の完全支給は?
ー東電:次回、回答する。

4、福島第二原発の廃炉を正式に決定し、その工程を明らかにすること。
ー東電:正式決定は、未定だ。
ー市民:2018年7月19日のプロジェクトチームの進捗状況は?
ー東電:次回、回答する。

以下の回答と質疑は、は次回。
5、日本原子力発電東海第二原発への資金援助をやめ、事故被害者の賠償請求に完全に応じること。

⑵福島第一原発事故収束作業等に係る労働者の過労死の事実関係などについて

⑶その他
・東電として、廃炉の定義、取り出した燃料の搬出先、帰還に伴うリスクの説明をしていただきたい。

*次回は、9月11日(水)午後1時、いわき市平の東京電力平送電所。

by kazu1206k | 2019-07-18 23:35 | 脱原発 | Comments(0)