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2019年 09月 17日 ( 1 )

一般質問報告1ー市医療センターの現状と今後の取り組み

 いわき市議会9月定例会、9月17日に行った一般質問の詳細を、3回にわけてご報告します。
第1回は、「いのちを守る、いわき市医療センターの現状と今後の取り組み」の「(1)いわき市医療センターの現状について」「(2)いわき市医療センターの今後の取り組みについて」まで、です。

 1 いのちを守る、いわき市医療センターの現状と今後の取り組みについて(第1回)
(1)いわき市医療センターの現状について(第1回)
(2)いわき市医療センターの今後の取り組みについて(第1回)

  
 2 いのちを守る、原子力災害対応と第二原発の廃炉について(第2回)
(1)原子力災害対応について(第2回)
(2)第二原発の廃炉並びに安全対策について(第2回)
 
 3 いわき市の再生と地域課題の解決について(第3回)
 (1)小・中学校のトイレ洋式化の整備加速化について(第3回)
 (2)泉町滝尻地内の道路冠水と浸水対策について(第3回)
 (3)鹿島町久保の山崩れと県道小名浜平線(鹿島街道)の完全復旧等について(第3回)

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 35番、創世会の佐藤和良です。

 明後日9月19日、いよいよ東京電力福島第一原発事故の責任を問う刑事裁判の判決が東京地方裁判所で下されます。
 福島県民はじめ全国14,716人の告訴により業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力旧経営陣の勝俣元会長ら3人の被告は、15.7mの津波高を事前に予測し、防潮堤や機器の水密化等の対策工事を計画しながら、経営判断でこれを先送りした結果、過酷事故を起こしました。双葉病院などの患者さんら44名を避難の途中で死に追いやり、法定刑の上限である5年の禁固刑が求刑されています。
 被害者・被災者はじめ福島県民、多くの国民は、裁判所が厳正な判決を下すことを願っています。
 それでは、通告順に従い一般質問を行います。

大きな第一点、いのちを守る、いわき市医療センターの現状と今後の取り組みについて、です。

 昨年12月25日、いわき市立総合磐城共立病院が生まれ変わり、地域最新の中核病院として、いわき市医療センターが開院しました。市民の大きな期待の中で、地域がん診療連携拠点病院としての最新機器の導入、緩和ケア病棟の新設、災害医療や救急医療などの機能が充実しました。

1点目は、いわき市医療センターの現状について、です。

①まず、患者数について、過去3年間と比べて、開院後の外来・入院の患者数はどうか、お尋ねします。
—答弁(医療センター事務局長)
 開院後の患者数について、医療センター開院前の3年間と開院後から本年8月末までの一日当たりの平均患者数の比較で申し上げます。
 まず、外来患者数につきましては、開院前の926人に対し、開院後は985人と、59人の増となっておりますが、これは、医師数の増加に伴い、診療体制が強化されたこと、最新の医療機器の整備に伴い、当センターでの治療を希望する方が増え、紹介患者が増えたことなどによるものと考えております。
 また、入院患者数につきましては、開院前の527人に対し、開院後では501人と、26人の減となっておりますが、これは、医療技術の向上に伴い、患者一人当たりの在院日数が、減少したことなどによるものと考えております。

②次に、患者さんの利便性の向上について、患者サポートセンターや外来診察案内システム、利便施設などは効果を上げているか、お尋ねします。
—答弁(医療センター事務局長)
 患者さんへの利便性の向上に向けた取組みに関し、まず、患者サポートセンターについては、医療福祉相談等の患者支援業務を集約し、新たに予定入院患者の入院前面談等の機能を加えましたことから、患者さんに対しワンストップでのサービスが提供できているものと考えております。
 また、診察の進行状況の可視化を図るために導入した、外来患者案内システムについては、開院当初は、病院職員や患者さんに不慣れな面も見受けられましたが、現在では落ち着きを見せております。
 さらに、カフェやコンビニエンスストアなどの利便施設についても、多くの利用者があるほか、ボランティアの皆様により、案内誘導や図書の貸し出しなどの充実が図られているところであります。
 これらのことから、利便性の向上に向けた取組みについては、一定の効果が現れているものと考えておりますが、今後におきましても、さらなる充実に努めて参りたいと考えております。

③次に、医師招聘について、本年度を含む3年間の成果はどうか、お尋ねします。
—答弁(医療センター事務局長)
 医師招聘につきましては、市長をはじめ、病院事業管理者や院長が大学医局等への働きかけを粘り強く行ってきたほか、連携講座及び寄附講座の設置や修学資金貸与制度の活用など、様々な取組みを行ってきたところであります。
 その結果、医療機能の充実が図られた新病院への移行による効果もあり、本年度を含む3年間の常勤医師数は、各年4月1日現在で、平成29年度が117名、平成30年度が127名、令和元年度が138名と年々増加しており、過去、最も医師数の多かった平成17及び18年度の141名に次ぐ人数となっております。

④次に、臨床研修医の確保について、病院実習・見学の過去3年間の動向を踏まえ、研修医師数はどうか、お尋ねします。
—答弁(医療センター事務局長)
 臨床研修医の確保に向けましては、大学等が主催する病院説明会等へ参加し、当センターの魅力をアピールするほか、学年に関係なく、病院見学を希望する学生を随時受け入れているところであり、その数は、平成28年度が49名、平成29年度が53名、平成30年度が92名と、年々増加しております。
 また、大学の教育カリキュラムとして行われる病院での臨床実習につきましては、その対象者が、平成30年度に、従来の「6年生のみ」から「5、6年生」へ拡大されたこと等もあり、実習生の数は、平成28年度が13名、平成29年度が14名、平成30年度が32名となっております。
 このような状況に加え、新病院への移行による効果もあり、本年度を含む3年間の臨床研修医の人数につきましても、平成29年度が13名、平成30年度が17名、令和元年度が20名と増加しております。

⑤次に、医師修学資金貸与制度について、貸与者数や本センターへの勤務者数など、本年度を含む3年間の実績はどうか、お尋ねします。
—答弁(医療センター事務局長)
 新たに医師修学資金を貸与した人数について、本年度を含む3年間の実績で申し上げますと、平成29年度が5名、平成30年度が10名、令和元年度が6名となっております。
また、当センターが採用した医師のうち、本市の医師修学資金の利用者数を採用年度別に申し上げますと、平成29年度が4名、平成30年度が3名、令和元年度が4名となっております。

⑥次に、看護職及び医療技術職等の確保について、看護師、薬剤師、臨床工学技士などその他の医療技術職種の本年度を含む3年間の採用実績はどうか、お尋ねします。
—答弁(医療センター事務局長)
 看護師や薬剤師をはじめとする医療スタッフにつきましては、7対1看護体制の維持に加えて、診療報酬制度や医療環境の変化等を踏まえ、診療に必要となる人員を確保するため、年1回の採用試験に加え、四半期ごとに有資格者を対象とした中途採用者試験を実施しているところであります。
 本年度を含む3年間の採用実績を申し上げますと、助産師を含む看護師が、平成29年度51名、平成30年度42名、令和元年度が現在までで43名、薬剤師が、平成29年度7名、平成30年度6名、令和元年度が現在までで5名、臨床工学技士などのその他の医療技術職が、平成29年度14名、平成30年度12名、令和元年度が現在までで8名となっております。

2点目は、いわき市医療センターの今後の取り組みについて、です。

⑦まず、医師はじめ医療スタッフの確保について、常勤医不在の診療科目の医師や看護職及び医療技術職等の確保の今後の見通しはどうか、お尋ねします。
—答弁(医療センター事務局長)
 医療スタッフの確保のうち、医師につきましては、現在、呼吸器内科、皮膚科、腎臓・膠原病科など5つの診療科において、常勤医師が不在となっているため、診療機能の充実が図られました当センターの魅力を強くアピールしながら、引き続き、粘り強く大学医局等への働きかけを行うなど、医師招聘に取り組んで参りたいと考えております。
 また、看護職及び医療技術職等につきましては、年1回の採用試験に加え、四半期ごとに中途採用者試験を実施するなど、引き続き、必要な人員の確保に努めていく一方で、医療創生大学の看護学部において、令和3年3月に初めての卒業生を輩出することや、同大学に、理学療法士や作業療法士を養成する健康医療科学部が、本年4月に設置されたことなど、本市における医療従事者の育成環境の変化を十分見極めながら、医療スタッフの確保に取り組んで参りたいと考えております。

⑧次に、経営の見通しについて、令和2年度までの市病院事業中期経営計画では、令和元年度・2年度は旧病院分の資産減耗費の発生で赤字とし、その後、令和3年度以降黒字転換との見通しですが、新病院建設に係る300億円を超える企業債の償還も含めて、今後の経営見通しはどうか、お尋ねします。
—答弁(医療センター事務局長)
 当センターでは、平成29年度から令和2年度までの4年間を計画期間とする「市病院事業中期経営計画」を策定し、健全経営に努めているところでありますが、同計画の収支見通しでは、収入面について、医療需要がほぼ同じ水準で推移し、一般会計負担金も国の繰出基準に基づいて適切に繰り入れされるものと見込む一方、支出面では、旧病院分の多額の資産減耗費が一時的に発生することなどから、計画最終年度の令和2年度までは赤字になる見込みとしております。
 計画終了後の令和3年度以降につきましては、病院建設に係る300億円を超える企業債の償還が本格化するところではありますが、収入面では、診療報酬改定への適切な対応や地域医療機関との連携強化などにより収益の確保に努め、支出面では、病院移転等に係る一時的な費用がなくなることに加え、継続的に取り組んでいる様々な経営改善策の効果も見込まれることなどから、黒字を確保できるものと考えており、引き続き、持続可能な病院経営の確立に努めて参りたいと考えております。

⑨次に、新病院建設の第2期工事について、解体工事や新たな進入路整備など、スケジュールを含めた見通しはどうか、お尋ねします。
—答弁(医療センター事務局長)
 第2期工事につきましては、本年2月に旧病院の解体に着手し、これまで、低層の急患棟、検査棟などの解体を完了したほか、現在は、高層の中央病棟をはじめ、薬局棟、外来棟などの解体を進めているところであり、来年4月には全ての病棟解体を完了する予定となるなど、順調に推移しております。
 今後、解体工事等の進捗状況を踏まえ、本年12月頃からは駐車場の整備に、来年5月頃からは、院内保育所の整備に着手することとしております。
 また、県道いわき上三坂小野線(旧6号国道)からの進入路につきましては、当該 交差点を十字路化して、交通の円滑化を図るため、新たな進入路を整備する計画としており、今年度内の整備用地の取得に向け、現在、地権者との交渉を進めているところであります。
 工事等が順調に推移すれば、来年11月頃には、シャトルバスの運行を終了し、駐車場の一部、約600台分の供用を開始して、一般の来院者にも利用していただける見込みでありますが、これらの工事を含めた全体事業の完了につきましては、当初の予定どおり、令和3年3月を目指しているところであります。

 いわき市民の命を守る、いわき市医療センターが、市民に愛され頼りになるセンターとして、また、医療スタッフにとって働きがいのあるセンターとして成長し、第2期工事が円滑に進むこと要望して、次に進みます。

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by kazu1206k | 2019-09-17 22:48 | 議会 | Comments(0)